本とCDの日々(仮)
2008/05/30

TITLE:「 これがSHM-CDだ! 

これがSHM-CDだ!ロックで聴き比べる体験サンプラーこれがSHM-CDだ!
ロックで聴き比べる体験サンプラー

(2008/05/28)
オムニバスムーディー・ブルース

商品詳細を見る


SHM‐CDとは通常のCDプレイヤーで再生可能の高音質CDということで、SACDのソフトは持っててもプレイヤーを持っていない中途半端な新しもの好きとしては、買わないわけにはいくまい。しかも17曲収録のSHM-CDと、聴き比べのために同じ曲を収録した通常CDとの2枚組という驚きの企画で、何より驚きなのは1000円という価格。収録されているのはThe Velvet UndergroundからSheryl Crowまで、およそ何の脈絡もないコンピだが、聴いてみるとその脈絡のなさが何となく新鮮な感じだったりもするからオレも人が良いな。さて肝心の音なのだが、なるほど通常のCDよりいくぶん音が艶やかになってるような気もするが、悲しいかな我が家の安いコンポではそれほど決定的な差は感じられないのであった。もっとも最近はCD買ったらとりあえずPCに取り込んで、その後はiTunesで聴くことが多いので、音質の違いを偉そうに語る資格はないとも言える。詳しくはこちらで。

2008/05/27

TITLE:「 音のブーケ 

「音のブーケ」大貫妙子カヴァー集「音のブーケ」大貫妙子カヴァー集
(2008/03/02)
オムニバスDOIS MAPAS

商品詳細を見る


これも発売されて日が経っているが、どこのレンタルにも入らないのでとうとう購入。ご覧の通りジャケットは美しいです。参加しているメンツは申し訳ないことに聞いたことのない人がほとんどだが、まあ今どき大貫さんのカバーをやるとなったら誰もが予想するとおりのアコースティックで静謐で上品な音。全然悪くはないのだが、最近はともかくかつての大貫さんの持ってる毒というかシニカルな側面をうまく掬い上げるキャラが何人かいれば、もう少し中身の濃いアルバムになったかもしれない。WOWOWで大貫さんと土岐さんめあてに「Ever Green Music」のライブを見たが、具体的な言動がどうということではなく、身の程を知らぬ人間には徹底的に皮肉屋なところと江戸っ子っぽい過剰なサービス精神を併せ持つ人という大貫さんに対する個人的な印象は変わらない。残念ながら声質的には若い頃の艶というか輝きは望めないかもしれないが、ソングライターとしての才能を改めて評価するためにも、さらに充実したカバーアルバムが企画されてほしいと思う。

飯嶋和一「始祖鳥記」を読む。もはや説明不要の大傑作。読みながら何度も泣く。現実の生活を窮屈なものに感じ、空を飛ぶことを夢見る表具師幸吉の物語はもちろん、サイドストーリー的に語られるエピソードがどれも泣かずにはおられない話ばかりなのだ。すでに文庫化されてからも5年以上、その際にとりあえず買ってはいたものの、こんな上等の小説を今まで読まずにいたなんて勿体ない。

2008/05/19

TITLE:「 わたしの気分はサングリア 

わたしの気分はサングリア(紙ジャケット仕様)わたしの気分はサングリア(紙ジャケット仕様)
(2008/03/03)
宮崎美子

商品詳細を見る


発売を心待ちにしていたくせに、実は3月に発売されていたことを最近知って慌ててamazonにオーダーしたのだが、冷たく「在庫なし」と言われ一瞬青ざめた。それでも何とかHMVで無事入手できたのであった。困ったときはHMVである。加藤和彦先生のアレンジを井上鑑がやってるのって珍しい組み合わせはないでしょうか。大貫妙子さんの手による2曲が素晴らしい。ライター陣は以下の通り。
1. 愛のアンブレラ(作詞・作曲:大貫妙子/編曲:大村憲司)
2. ペパーミントの風(作詞・作曲:田中弥生/編曲:新川博)
3. はるかなめぐりあい(作詞・作曲:大貫妙子/編曲:清水信之)
4. ハート哀しく(作詞:宮崎美子/作曲:田中弥生/編曲:新川博)
5. 今夜はふたり(作詞:宮崎美子/作曲:田中弥生/編曲:新川博)
6. わたしのメモリー(作詞:安井かずみ/作曲:加藤和彦/編曲:井上鑑)
7.土曜日のパーティー(作詞:安井かずみ/作曲:加藤和彦/編曲:大村憲司)
8.マリコ(作詞・作曲:宮崎美子/編曲:新川博)
9.ひとりぼっちのビューティフル・デイ(作詞:安井かずみ/作曲:加藤和彦/編曲:大村憲司)
10.わたしの気分はサングリア(作詞:安井かずみ/作曲:加藤和彦/編曲:井上鑑)
他ボーナストラック2曲(京平先生のシングル)あり。 宮崎美子の優等生的な声には竜真知子みたいな確信犯的な野暮ったさの歌詞の方が合ってるような気もするが。

Madonna「Hard Candy」聴く。いつものように流行りもののイイトコドリみたいな印象は変わらないが(これは賛辞です)、前作のような突き抜けたいかがわしさとも呼ぶべき境地にまでは到らず。しかしこの人は基本的に音楽に対して貪欲で生真面目なんだなぁとつくづく思います。Perfumeの「GAME」、「浮気なぼくら」以来のテクノポップ1位と騒いでいたけどテクノポップであるって本人たちか中田ヤスタカが自己申告したのか。21世紀においてテクノかそうでないかというジャンル分けに意味があるのかしら。アルバムそのものは気に入ってますが。飯嶋和一「神無き月十番目の夜」を読む。もはや読み出したら止まらぬ大エンタテインメント。あらかじめ分かっている悲劇的な結末へ向かって、少しずつ歯車が狂っていく様、その臨場感がたまらない。面白すぎる。