本とCDの日々(仮)
2008/06/29

TITLE:「 少年歳時記 

少年歳時記少年歳時記
(2008/06/25)
あがた森魚

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1993年にCDブックとして発売されたものらしいが申し訳ないことにその存在を全然知らなかったよ。93年といえば「イミテーション・ゴールド」が発売された年だからリアルタイムであがたさん追いかけていた頃だったはずなんだがな。しかも鈴木“World Standard”惣一朗率いるエヴリシング・プレイとのコラボときたら個人的に食指が動かぬはずがないのだが。谷内六郎の絵をモチーフにいつものあがた森魚的昭和のかおり漂うエレクトリックかつフォーキーな世界。これでハズれるはずがない。中でも透明感が尋常でない「夏の翼」には胸が熱くなります。そういえば珊瑚キャンペーンの特典DVDまだ来ないな。

それからこれまで断片的にしか聴いたことのなかったHirth Martinezをちゃんと聴いてみようと思って「Hirth From Earth」を買ったのだが、デジタルリマスタリングのせいか音が異様にクリアで腰を抜かしました。1975年の作品とはにわかには信じられない。残念ながらオリジナル盤の音を知らないのでどれだけ変わったのか分からないが、これは今年の新譜と言っても通用する音だろうと思うよ。中身も素晴らしい。プロデュースはRobbie Robertson、さすが。


2008/06/28

TITLE:「 Summerin' 

Summerin'Summerin'
(2008/06/25)
土岐麻子

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個人的に前作「TALKIN'」のジャケ写以来、土岐さんのビジュアルに参っているのだ。このミニアルバムもまあ土岐さんの写真のかわいらしいこと。この勢いで写真集なんか出されたら買ってしまいそう。いやホントに。で、肝心の中身もタイトル通りの軽やかで涼しい夏向きポップ。オリジナル2曲とカバー5曲。カバーは真心ブラザーズの「サマーヌード」、松田聖子「小麦色のマーメイド(選曲がしぶい)」、フォー・トップスの「Reach Out,I'll be There」、そしてちょっと意外なマドンナ「La Isla bonita(伊藤ゴロー編曲)」に大貫妙子「都会」と、申し分のない選曲。見て良し、聴いて良し。これで2000円弱はお買い得。誰に勧めるわけでもないが超オススメの1枚です。

2008/06/27

TITLE:「 地球のはぐれ方 

地球のはぐれ方―東京するめクラブ (文春文庫 (む5-8))地球のはぐれ方―東京するめクラブ
(2008/05/09)
村上春樹、吉本由美、都築響一

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吉本由実も都築響一も決して下手な文章書きではないと思うのだが、村上春樹の文章の圧倒的な読み易さの前では色あせて見えるようであるから、共著は損である。と言うかこんなハワイや熱海といったいかにも俗な場所についての文章を書いても、村上春樹的なムードはいささかも損なわれないから改めてすごいと思った。完成された文体は書く材料を選ばないということか。まあ本書で紹介されている場所で個人的に興味を惹かれるのはサハリンくらいで、他は想定内というかその土地について特に新味のある紹介がなされているわけでもない。それにしても都築さんの容貌魁偉ぶりは、北方「水滸伝」実写化の際には魯智深役にぜひ抜擢してほしいものだ。「ROADSIDE JAPAN―珍日本紀行」や「TOKYO STYLE」大好きです。筑摩書房様、「珍世界紀行」も文庫化して下さい。

2008/06/26

TITLE:「 AROUND THE WORLD 

アラウンド・ザ・ワールドアラウンド・ザ・ワールド
(2008/04/23)
セニョール・ココナッツ・アンド・ヒズ・オーケストラ

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Telex好きとしてはやはり「Moscow Discow」のカバーが嬉しい。頭から汽笛が出そう。他にもユーリズミックスの「Sweet Dreams」やプリンスの「Kiss」といった超メジャーな曲のカバーもあり、これ聴いた殿下本人はどういう感想を抱くのか聞いてみたい気がする。いずれにしろチャチャチャとマンボとルンバの違いもよく分からない非ラテン系の私でもなごまずにいられない納涼脱力系のサウンド。日本盤のみのボーナス・トラックとしてYMOのメドレーMIX収録。その辺りの的を外さない目配りもありがたい。

2008/06/12

TITLE:「 万祝10&11 





10巻を厚めにして全10巻完結の方が圧倒的に収まりが良いのに売らんかなの姿勢で分冊にした講談社商法にうんざり。それとも何か分冊にしなければならないような特別の事情があるのか。せめて薄い薄い最終巻は全頁カラーとかのこだわりがあれば納得もするのに。大昔「日出処の天子」の単行本の最終巻がものすごく薄かったことを思い出した。

物語はどうしても理屈ですべてのストーリーをまとめようとする傾向の強い著者にしては開放感を残したエンディングではあるものの、考えてみればこの最後の二冊はお宝を見つけた後の長い長い後日談とも言えるわけで、やや冗長な印象は拭えない。「ドラゴンヘッド」もそうだったと思うのだが、著者の長編は物語の導入はたまらなく魅力的で面白いのに、最後までそのテンションがなかなか持続しない。同じストーリーを半分ぐらいの長さでまとめれば、充実するのではないかと思うのだがどうか。

萩尾望都の「あぶな坂HOTEL」を購入。萩尾望都にハズレなし。短編連作を書かせたら著者の独壇場。中でも「女の一生」と題されたエピソードに涙。こういう話に無条件に弱いのな。山岸涼子「牧神の午後」もうっかり買ってしまったが、これは「舞姫(テレプシコーラ)」の便乗本だった。古い単行本が入手しにくくなっているから仕方がないことかもしれないが、オールドファンとしては同じ短編を何度も収録するのやめてほしい。短編集は収録作を確認してから購入すべきなのだろうが、もはやタイトルだけでは既読かどうか分からないことが多いのよなぁ。