本とCDの日々(仮)
2007/04/05

TITLE:「 対談の本 ― ロックンロールから枝豆まで 


対談の本 ― ロックンロールから枝豆まで / 細野 晴臣
前半は雑誌「エスクァイア」に連載されていた「ホソノ・アワー」を中心に収録。細野さんがDJを務める番組に友人たちが細野さんと一緒に聴きたいレコードを持って遊びに来るという趣向。ゲストは高野寛,ムッシュかまやつ,大滝詠一(涙),コシミハル,テイ・トウワ,鮎川誠+シーナ,ジム・ジャームッシュ,そして病気回復後の忌野清志郎といったそうそうたるメンツだ。キヨシローの他は10年近く昔の対談なのでいささか話題や細野さんの興味の対象が古い感はあるが,何と言っても大滝詠一との対談は名人の芸を聞いているようで飽きさせない。必読というほど万人にとってためになる内容とは言わないが,細野さんの佇まいを愛するファンなら幸福な気持ちで読めます。

後半は同じく「エスクァイア」連載の「問答2001」を収録。内容は昨年の名著「アンビエント・ドライヴァー」を思い出させる細野的哲学だが,押しかけ弟子という設定の小僧ふたりと細野さんとの対話形式で話が進むので,大変読み易い。思わず赤鉛筆で線を引きたくなるような示唆に富んだ語り口。どうしてもエンタテインメントにドラマを求めてしまう自分は古いタイプなのだろうな,と今更ながら考えてしまった。

付録のCDは矢作俊彦のWeb小説(あれは小説と呼べるのか?)「Jane Doe」のテーマ曲と,写真家安珠のエキシビジョンのための音楽とNHK「美と出会う」のテーマ曲。未CD化音源なので,マニアはチェックせざるばなるまいね。

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