本とCDの日々(仮)
個人的に気に入った本や気に入らなかった本や時にCDやDVDの感想を書いたり書かなかったり。
2008/02/29
TITLE:「 ヘイト船長とラヴ航海士 」
![]() | ヘイト船長とラヴ航海士 鈴木慶一 〜Produced by 曽我部恵一〜 (2008/02/20) 鈴木慶一 商品詳細を見る |
2月20日に発売された本作と岡田徹率いるLife goes onの新譜「Yestermorrow Village」,それに待望のDVD「空飛ぶモンティ・パイソン“日本語吹替復活”DVD BOX」が一気にamazonから届いたのでまさに盆と正月が一度に来た状態。働いてる場合じゃないや。さて曽我部恵一プロデュースが吉と出るのか凶と出るのか,期待と不安で聴いた何と「SUZUKI白書」以来17年ぶりのソロ。結論から言えば早くも2008年のベストアルバムは決定したとお気楽に断定したくなるほどのクオリティだった。曽我部プロデュースで鈴木慶一のソリッドな部分がぼかされるのではないかということがいちばん不安だったりしたのだが,いやはや曽我部恵一もなかなかの曲者でただの天然の人じゃなかったんだよなぁ。良くも悪くも頭でっかちで文学的な鈴木慶一の歌詞が,これだけリアルで攻撃的なメロディで吐かれるのを聴く快感。分かってるじゃないの。1曲目,最近のライダーズ的な混沌の中でつぶやかれる二人のかけあいこそ?だったが,以後は一聴してそれと分かる鈴木慶一メロディの洪水。これが至福でなくて何なのだ。若い人に分からなくても伝わらなくても構わない。大切なのはマーケティングではなくクオリティ。視点のぶれない頑固さと,好きなことに対してはしなやかで貪欲な姿勢を,いつまでもキープし続けること。それが出来れば年を取ることはむしろ楽しいのだ。このいかんともし難い世界を,或いはままならない日常を,すべて引き受けて生きることを決意した中高年のためのサウンドトラック。
岡田さんの新作はアコーディオンの心温まる音で,聴いていると頬が緩むような気持ちの良い音楽。どこか知らない国の街角で,ふと聴こえてくるような。別に久石譲が悪いというわけではないけど,岡田さんにこそジブリ映画の音楽を依頼すべきだと思うのだが。個人的に森雪之丞が男性歌手に書く歌詞って苦手なので,「抜け道ガール」の再演は要らなかったかな。そして今まで断片的にしか見たことのなかったモンティ・パイソンのDVD。まあこのBOXも断片的といえばそうなのかもしれないが,「モンティ・パイソン大全」や「モンティ・パイソン正伝」を読んで活字でしか知らなかった作品を直接見られる幸福。ゆっくり楽しみながら勉強します。始まったばかりだが,間違いなく今年は良い年だ。
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