本とCDの日々(仮)
2008/03/17

TITLE:「 music & me 

music & memusic & me
(2007/11/28)
原田知世

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これも発売前からDMNのウィッシュリストに載せていたのだがようやく聴くことが出来た。知世ちゃんの新譜すら置かないとは何事かと近所のTSUTAYAにねじ込みたいほどだが(自分で買えば済む話ですね),それはともかく聴く前からすでに名作であることは予想されたが,まさに予想以上の名作で,これほど緻密に計算され尽くしていてそれでいて風通しのよいアルバムは滅多にない。ということでYouTubeから「くちなしの丘」のPVを。



この透明感はどうよ。ヨーロッパあたりのベテラン・シンガーが肩の力抜いてラフに歌ってみました的な世界なのだが,気の抜けたところは全くない。セルフも含めてさまざまなカバーが収録されているが,ラストのボサノヴァぽいアレンジで生まれ変わった「時をかける少女」を聴くと,ユーミンのメロディ・メーカーとしての才能をあらためて感じる。つまりその楽曲の良さを違った形で引き出すことの出来る,これぞ理想的なプロデュース・ワーク。伊藤ゴローは天才。知世ちゃんのヴォーカルも完成されていて非の打ちどころなし。それからこのアルバムのプロモーションの一環だと思うが,ここで人生における重要なアルバムの1枚に久保田早紀の「サウダーデ」を選んでいるのが個人的に嬉しかった。このアルバム,ホントに名盤です。

養老孟司と宮崎駿の対談集「虫眼とアニ眼」を読む。ある意味こうやって極論を話してみせないと,現代の観客には伝わらないということをよく分かっているお二人だ。まあ観客とか読者とかを全く信用していないとも言えるわけだが。糸井さんの鼎談集「経験を盗め 奥の深い生活・趣味編」も読む。"四十にしてマドモアゼル"という駄洒落がもはや伝わらないという小田島雄志氏の話に思わず膝を打つ。最低限の教養が通用しなくなった現代ではもはや親父ギャグすら成立しないのだ。いやこれは自戒も込めてそう思った。