本とCDの日々(仮)
個人的に気に入った本や気に入らなかった本や時にCDやDVDの感想を書いたり書かなかったり。
2008/06/12
TITLE:「 万祝10&11 」
10巻を厚めにして全10巻完結の方が圧倒的に収まりが良いのに売らんかなの姿勢で分冊にした講談社商法にうんざり。それとも何か分冊にしなければならないような特別の事情があるのか。せめて薄い薄い最終巻は全頁カラーとかのこだわりがあれば納得もするのに。大昔「日出処の天子」の単行本の最終巻がものすごく薄かったことを思い出した。
物語はどうしても理屈ですべてのストーリーをまとめようとする傾向の強い著者にしては開放感を残したエンディングではあるものの、考えてみればこの最後の二冊はお宝を見つけた後の長い長い後日談とも言えるわけで、やや冗長な印象は拭えない。「ドラゴンヘッド」もそうだったと思うのだが、著者の長編は物語の導入はたまらなく魅力的で面白いのに、最後までそのテンションがなかなか持続しない。同じストーリーを半分ぐらいの長さでまとめれば、充実するのではないかと思うのだがどうか。
萩尾望都の「あぶな坂HOTEL」を購入。萩尾望都にハズレなし。短編連作を書かせたら著者の独壇場。中でも「女の一生」と題されたエピソードに涙。こういう話に無条件に弱いのな。山岸涼子「牧神の午後」もうっかり買ってしまったが、これは「舞姫(テレプシコーラ)」の便乗本だった。古い単行本が入手しにくくなっているから仕方がないことかもしれないが、オールドファンとしては同じ短編を何度も収録するのやめてほしい。短編集は収録作を確認してから購入すべきなのだろうが、もはやタイトルだけでは既読かどうか分からないことが多いのよなぁ。
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